2016年　９月　鮎釣り日記
	９月４日　日　　曇り一時雨 　大きいのは流された？？
	長かった。梅雨が明けてこれからだ・・と思っていた矢先、台風がいくつも・・、川に入りたくて、毎日悶々としていた。 久しぶりに連続で暇が出来たし、雨でもなんでも何処かへ行く。３日でも４日でも飽きるまでやる。・・そんな気分だ。 場所によっては食事する場所がない・・コンビニが遠い・・かも、知れないので３日分ぐらいの食糧を買い込んだ。 ・・ところが、酒匂川がなんとか出来そう・・食糧を買い込む必要なかったなー。 雨の中を酒匂川に向かう。着いたころには雨は止んでいる。こちらは余り降らなかったのかも知れない。 ７時前、藪下。川にはまだ１人２人。向こうはまだ白っぽく濁っているが、手前はわずかに白っぽい程度で問題ない。川を歩くとアユは・・大きくはないが・・いるいる。食み痕いっぱいだ。 アユが跳ねる、跳ねる。でも・・小さい小さい。随分小さいのも跳ねるけど・・あれはアユではないのかも・・ なかなか掛からない。反応がない。少しずつ下っていく。まず掛かったのはあの吸いつく魚。これが今年は多く感じる。 やっと、ヘチで小さいのを掛けた。それから少しづつペースが上がって行くがみんな小さい。１５ｃｍ程度が掛かると大きく感じる。少し白っぽく、細身だけど痩せこけてはいない。 大きいのは台風で流されちゃったのか・・
	日曜日なのに思ったより人が少ない。まだ濁りを嫌っている人が多いのかも知れない。 雨が降り出した。蒸すけどカッパを着る。 小さいがまあまあのペースで掛かり、お昼まで１７、８匹は釣れた。 午後もほぼ同じ場所。・・この流れの最下流は混んでいるが、その上流は空いているので、４、５０メートルを行ったり来たり。 旧囮屋より上は遠く離れている。 向こうの流れにも少ないが人は居る。釣れているかどうかは分からない。 午後は全く釣れない。泳がせても、引いても、石の間を探っても、ヘチを探っても・・ペースはガクンと落ちた。 今夜は車中泊なので、夕方タイムを期待して遅くまで頑張ったが思うようには釣れなかった。 　　　釣果　　１０ｃｍ〜１７ｃｍ　　２５匹 跳ねるのも、釣れるのも小さいのばかりだった。これでもキュキュンと掛かれば面白いのだが・・ まあ、久しぶりに釣りが出来たし・・それだけで十分だ。
	９月５日　月　　晴れ 　平均サイズ１５ｃｍ以下
	酒匂川２日目。 空はすっきり、小さい雲が何個か有るが、久しぶりの青空だ。今日は暑くなりそう。 散歩がてらに良く行っていた上流へ行ってみる。遠い下流から眺めると川が変わったようにも見えるが・・ 途中、いい型が石横で跳ねている。あっちでもこっちでも・・ いつもやっていた場所はほとんど変わっていなかった。明日はこっちでやってみようかな・・ 埋けた囮缶が大きく顔を出している。水が５ｃｍぐらい引いたかも知れない。 水が引いたせいではないと思うが囮缶にはひっくり返ったアユが沢山。 昨日も、終わった時には、フネの中にはひっくり返ったのがいくつも居た。 引きまわしたつもりはないのに、水が暖か過ぎるのだろう。 　今日も一発目は、あの黒い奴、もう勘弁してほしい。 １匹目が遠い。１時間ぐらいはかかったかな。囮が替わっても状況は変わらない。３０分に１匹、１時間に１匹のペース。 すぐ上に人が入った。しばらくして掛け出した。入れかかりだ。どうすればあんなに掛かるんだ？？ その人との間がそんなに空いてるわけではないのに、対面から爺さんが・・ここは俺の場所だ・・と言わんばかりに竿を出す。僕との距離は５メートル。 僕は仕方なく少し下る。人がどんどん増えて、この流れだけで１０人近い。 僕の少し下でも良く掛けている人が居る。僕は指をくわえているだけだ。 移動もままならず・・午前中は７、８匹程度か・・ 午後もなかなか調子は上がらない。昨日も午後は駄目だった。この調子だとやっとツ抜け程度に終わる。僕は明日もやるつもりなのに・・ 少しづつ人が少なくなってきた。下流へ行って・・昨日まあまあ釣れた場所・・ 少し掛かるようになった。釣れたかどうだか分からないような当たりで小さいのが上がって来る。サイズアップはなかなかしない。 遅くなって、やっと１６ｃｍ、１７ｃｍ、１８ｃｍが釣れたけど、今日も平均サイズは１５ｃｍ以下だった。 　　　　釣果　　１２ｃｍ〜１８ｃｍ　　２３匹 　二日間、立ちっぱなしで足腰が痛い。魚が小さくて、当たりも弱くて、あまり面白みは無く、明日はどうしようかな・・と迷ったが・・また台風が来るらしい。 出来る時にやろうと車中泊を決めた。
	９月６日　火　　晴れ 　元気いっぱいのアユ
	酒匂川　３日目 酒匂川で連続３日は・・記憶にない。 今日は、薄い小さい雨雲がところどころにある。時々はパラっとするかも知れない。 川越から来た人と少し釣り談義をして、７時頃川に下りた。上流へ行ってみようかなとも思っていたが・・今日もいままでと同じ場所。 囮がすいすいと泳いでくれない。掴んだ感じだと元気なのだが・・仕方なく少し引く。 　川越の人、もう掛けたみたい。それからも順調のようで見るたびに囮を交換している。 僕は実績のある場所を探りながら下っていく。囮も動かされ続けて間もなく沈まなくなる。囮を替えても状況は変わらない。 早くなんとかしなければ・・と焦って来る。 もう２時間近くになるかもしれない。何をやっているんだと自分を叱る。 　持って来た囮の中から一番小さいのを選んで、石裏の淀みに入れる。 しばらくそのままにしておくと目印がグッと動いた。 やっと、掛かった。１５ｃｍ弱。これがスルスルと泳ぐ。１６ｃｍが追った。 良し良し。上に上り石を越えそうな瞬間ガツンと掛かって飛び跳ねた。走り回ってなかなか抜けない。細身だが元気いっぱいだ。１７ｃｍ。
	これが最上流まで泳ぐと・・ドカン・・囮を引いて段上まで上っていく。 面白い面白い。こんな釣り久しぶりだ。大きいのがいるではないか。いままでは何処にいたんだ。 １８ｃｍを追うアユは居ない。囮の方が小さいのを追って、へちの石角で小さいのを掛ける。この時は団子になってバレル事が多い。
		３時を過ぎ人は少なくなった
	今日はこの流れは人が少ない。まだ白っぽいが瀬の下流が混雑している。 ８匹ほど釣って間が空いた。 上流へ移動。 ここでも１８ｃｍが掛かった。３匹ほど釣ってお昼になった。 ここまでやっとツ抜け・・と数的には寂しいが、面白かった。 川越の人も大きいのが揃ったようで、数もきっと２０は越えている。 今夜は車中泊するそうだ。僕はもう疲れた。連続４日はない。元気が続かない。 午後は風が出てきた。竿が重い。一時の勢いはなくなったがポツリポツリとは掛かる。 ３時、風の強いなか、根掛かりを煽ったら仕掛けが切れた。風は強いし・・仕掛けを張り直して続ける気は起きない。今回はこれでいいか・・竿を畳む事にした。 向こうの流れの瀬から釣り下った川越の人の所へ行ってみた。瀬では釣れなかったらしい。 混んでいた瀬の下流も人が少なくなっている。手前の流れも旧囮屋まで誰もいない。 ずっと上流にはいるようだが・・ 　　　　釣果　１２ｃｍ〜１８ｃｍ　　１８匹 　これまで小さいのばかりだったが、今日は違った。いままでが嘘のよう・・どうしてこんなに違うのか。大きいと言っても細身で小さく感じるが、それよりも今日は当たりが良かった。走り回って元気いっぱい・・久しぶりに面白かった。
	９月１２日　月　　晴れ 　ピンポイントで入れかかり
	２日間予定で酒匂川。明日は午前中雨予報・・でも、なんとかなるだろう・・ 藪下、旧囮屋下流。 水が予想以上に多い。浅い場所の石は白く見える。若干濁りがあるので水深のある場所は分からない。釣れてるらしいから、垢はあるのだろう。 流芯は流れがきつい。いい囮が出来るまでは少し手前を探っていく。時間がかかったが小さいのが釣れた。下りながら探っていくが、流れの早い場所に入れられそうなのが掛からず、小さいのばかり。 上流へ戻って、やっと１６ｃｍ強が釣れた。囮がいいと違う。すぐ同サイズ。少し流芯よりで、次は少し上で、１６、１７ｃｍが４匹、短時間で釣れた。 人が増えてきた。対面からも何人かが竿を出す。水が多く川が以前より広がっているのであまり問題ない。 下って一番平らな流れのほぼ流芯に囮を入れる。付近にアユが居るらしく囮が動く。１６ｃｍ強が掛かり、これを少しづつ引き上げるが、上では掛からない。浮かせて大きく流して下流の石上付近にストンと沈めると１７ｃｍが飛びついた。 それから、其処へいれると動く事もなく数秒でコツッと掛かる。当たりも余り感じないので小さいのかと思うと１６、７ｃｍある。 全く同じ場所で、同じ大きさが数秒で入れかかり。入れかかると興奮してくるのだが、掛かり方が静かすぎ・・余り興奮しない。 ５匹続いた。こんな掛かり方、この石の周りはどうなっているのだ。覗いてみたい。 そこは止まったので、流芯向こうの波の中を引き上げる・・とゴリゴリ。１５ｃｍ程度が何匹か釣れた。 少し上流で釣れて流されて対面の川の中を下って来る。そして昔流の取り込みをする爺さん。 おいおい・・其処はいま釣れてる場所なんだけど・・・勿論、それから釣れなくなった。 少し間が空いて、ガツンとまあまあの当たり。浮かせられないまま下流へ流される。緩い流れに寄せようしたらバレた。大きそうだったのに残念。 気を取り直して・・足元２メートルに沈めて、向こうに持って行こうとしたら、ガツーーン。さっきより大きいかも・・おまけ付きので戻って来てくれた・・そんな気分。今度は慎重に取り込んだ。
	お昼のサイレンは鳴ったが、此処を空けるのは勿体なくて、少し時間延長、車に戻ったら１時になった。 今日は人が多い。旧囮屋まん前にも、上流にも、向こうの流れにも・・見える範囲６０人ぐらいか。 　午後は、久しぶりに向こうの流れに行ってみた。しかし、この流れ一体どうなっているんだ。干上がっている。何故だ。水が無いに等しい。 それでも、上流には４、５人見える。小さいのが居るのかもしれない。せっかく来たんだ。ちょっと泳がせてみよう。
	小さいのを追ってか、どんどん泳ぐ・・が、なかなか掛からない。やっと１４ｃｍを掛け、少しして１３ｃｍ。やっぱり小さい。 掛からないので、引き上げて大石周りを探っていると１５ｃｍ。そして１６ｃｍ。 ヘチ際の一つのポイントで小さいのが掛かり始めた。１６ｃｍを沈めると途端に掛かる。囮を替えず、３匹、沈めて１秒だ。大きな石があるわけでもないが、垢のついたいい石でもあるのだろう。午前中の入れかかりもピンポイントだった。 １３〜１５ｃｍを釣って、置いたタモに溜める。フネは少し下流。入れかかり中なのでそこへ持って行く時間が勿体ないし、めんどくさい。３、４匹溜めてから持って行く。 釣れてるのを見てか、下って来て、少し上に人が入った。何匹入れかかったかな？？小さいが１０匹位は続いたかもしれない。 間が空いて、上の人が居なくなって、上に引き上げるとガツンと来た。 少ないと思うけど１７ｃｍも居るみたい。 ４時を過ぎると掛からなくなった。人もどんどん少なくなっていく。僕は今夜車中泊。 まだ頑張りたいが・・遠くには行きたくない。囮屋前付近で粘ったが１匹追加しただけで終わった。 　　　釣果　　１２ｃｍ〜１８ｃｍ　　３８匹 上流ではまだ頑張っている人、４人いるかな・・ 小さいのが多かったけど、数だけは釣れた。１８ｃｍを越えたのは１匹だけ。 さあ、明日はどうなるか・・
	９月１３日　火　　雨 　中州に取り残された？
	酒匂川２日目 未明から雨が降りだした。時々、強く車の屋根をたたく。これぐらいなら大丈夫・・と思ったり、やばいかな・・と思ったり、僕の気持が揺らぐ。 埋けた囮缶が心配だが・・まだ大丈夫だろう。早く行ってもしょうがない。コンビによってゆっくり朝飯を食う。 着替えるのは屋根のあるところがいいと新十文字橋の下へ向かうと・・なんとＵさんＫさんが着替え中。今年初めて会う。 二人はよく中津川へ行って居たが、今年は行っている気配がない。魚が多いという相模川でも行っているのでは・・それともＵさんの具合でも悪いのでは・・もうアユ釣りは終盤、このままだと会う事もなく終わってしまう。連絡でもしてみるかと・・ずっと考えていた。 まさか今日会えるとは・・ ずーっと橋この付近でやっていたという。僕は藪下ばかりだったので会えなかった。 藪下へ囮缶の回収へ行って、今日はここで一緒にやる。 橋、上流。上に向かうのは大変。僕にとってはきつい流れ。休みながら一歩一歩最上流へ。 橋すぐ上ではＵさんがもう掛ける。１匹、２匹。 石上付近に囮を入れる。早く掛からないと囮が持たない流れ。 開始５分、来たではないか。囮と同サイズの１６ｃｍ強。 次が来ない。右も左もやって見るが駄目。どこで、掛かるのか分からない。ずっと大きく回って右の岸から・・ Ｕさんは怖いような荒波の中から、上の早い流れの中から、さらに上の砂地の中から・・あちこちでポンポン掛ける。 雨は降り続き、左の方から濁りが強くなっていく。水かさも増してくる。埋けた囮缶が心配だが、川を引き返すのはもう無理だ。
	Ｋさん、この雨、この流れ、この濁りで戦意喪失気味。 まだ川半分濁りは薄い。僕はヘチ寄り中心で早い流れはちょっと怖い。ヘチで掛かった小さいのを使っているから囮も早い流れは無理。１匹１４ｃｍ強が掛かったが、他は小さい。 雨は本降りになっている。 みんなと一緒でなかったら、とても僕だけでは頑張れない降り方だ。 Ｕさんだけが川の真ん中で調子良く掛ける。 左側は濃い茶色になった。特に左側の水位がみるみる上がっていく。右側はそれ程感じない。 降ってはいるが雨雲が薄くなった。その薄い向こうに青空をほんのりと感じる。間もなく止むかもしれない。 しばらくすると急に明るくなった。雨もほとんど止んだ。遠くの山もくっきりと見えて来た。 さあ、これから好転するか・・気分が明るくなった。まだ１０時過ぎだ。 ところが、急に右側も濁って来た。だんだんとではなくいきなりだ。水も一気に増えた。 Ｕさんが急いで岸に戻ってきた。ダムを放水したかもしれない。 これは駄目だ。３人は右側を這いあがり十文字橋へ迂回する。 橋上で、消防職員から事情聴取を受けた。中州に３人取り残されいるようだ・・と通報があったという。何処かと連絡を取りながらの聴取なので３０分以上足止めを食った。 ご迷惑を掛けました・・ 囮缶を探しに行ったが深さ腰以上、危険なので諦めた。 増水した川を眺めながら３人並んで少し早いお弁当。少しづつ減水している。水をかぶっていた大石も水をかぶらなくなっている。回復は早いかも知れない。 　　　　釣果　１３ｃｍ〜１６ｃｍ　　５匹 　２日間やってお土産がないのでは・・Ｕさんが魚を持っていけと薦めるから貰って帰ったが信じられないほどいっぱいいた。 あの流れで、あの濁りで、たった３時間ぐらいだったのに２５、６匹は釣ったようだ。 僕には釣れなかったけど・・囮缶も流されたけど・・今日はＵさん、Ｋさんに会えて別の収穫があった。 漁協のＨ．Ｐによるとダム放水はしていないとの事。きっと回復は早いのでは・・
	９月１６日　金　　曇り 　ぎりぎりのツ抜け
	酒匂川。 今日はＵさん達も来る筈なので新十文字橋に行く。もう車が何台もある。出足が早い。 その中にＵさん達が居た。 今日は４０匹釣るぞ！！　先日、戦意喪失気味だったＫさんが張り切っている。 僕は、この早い流れ・・自信は全くない。Ｕさん、Ｋさんの釣りをじっくり近くで観察したいのだが・・岸ならまだしも、川の中をくっ付いて歩けない。 二人はさっそうと川を渡って釣り場所へ向かうが、僕は早い流れを上に向かえないので高い草をかき分けて、荒い波を越えた上流から川に入った。 Ｋさんが早くも荒波の中から抜いている。なんとか囮を確保したいと緩いところから始める僕とは・・もうスタート時から違う。 流れがきついが最上流付近で竿を出して見る。 気配はほとんどない。少し浅い右側に行ってみる。石は白い。跳ねもなく何処にアユが居るのか分からない。川に慣れるに従って少しずつ前に出てみる。この辺も気配はない。 みんな左側を狙っている。 ここは僕には無理。囮を１匹使いきって上のチャラ瀬の瀬尻に行った。２時間近く経ったころやっと１匹目。Ｕさん、Ｋさんはもう１０匹位は釣っているだろう。 小さいのは居るようだが掛からない。付近にいる人も掛かっていない。上流ではポツポツ掛けている人は居るにはいるが・・ 少し上に行ってチャラ瀬を探って見る。気配は薄い。この辺は初めてだから良く分からないが・・こんなものなのかも・・ 小さいのを３匹釣ったころ、囮が良く動くようになった。付近で１５、６ｃｍが跳ねる。 釣れそうな感触があったが、それも短時間で終わり雰囲気がなくなってしまった。
	１２時になったので車に戻った。Ｋさんは２０匹釣っていた。 午後、Ｕさんが薦めてくれた場所で竿を出す。元気な囮まで貰った。 Ｕさんは対面の早い流れを探る。そして、少し下って荒い流れの中で掛ける。 僕はあんな流れで囮を沈められない。囮が踊っている感じがする。そしてすぐ浮いてしまう。 Ｕさんは何匹か釣って上流へ移動した。僕は粘ったが１６ｃｍ程度を３匹。 朝方やった上流へ行く。すぐ下にＵさん。ここでも荒波の中から抜き上げる。僕は見とれていた。 この付近、全体的に掛かっているという雰囲気ではない。釣れるのはＵさん達の他、一人か二人・・と思う。 僕は此処から下流は無理。川の中を歩き回れない。 今日はみんな左側だ。右側で釣れた人を見ない。垢が跳んでしまったのかも・・ ３時半ごろＵさん達は竿を畳んだ。 僕はツ抜けも出来ていない。もうちょっと頑張ってツ抜けを目指す。 上に行って小さいのがいると思える付近を泳がせる。５時過ぎまでやって、ぎりぎりでなんとかツ抜け出来た。 　　釣果　１２ｃｍ〜１７ｃｍ　　１１匹 　せっかくＵさん達と釣りをやっても、この辺は僕には無理な流れだ。探り場所、探り方に問題があると思うが、その前にこの流れの中を歩き回れない。 いつものことだけど・・Ｕさん達に気を使わせてしまった。
	９月１８日　日　　雨 　ツ抜けも出来ず
	釣りに行ったばかりだが、台風が来そう・・なので、その前に・・と出掛けることにした。 　酒匂川、藪下。水量は多い。下流へ行ってみる。真ん中付近のやや緩めな場所を探る。土手側から竿を出して早い流れを狙う人いる。 気配はたまにあるが掛からない。下りながら探っていく。 流れが早いが流芯にも、向こうヘチ際にも入れてみる。あちこち探って見るが何処も駄目。 この辺、渇水時にやる事が多かったせいもあり、何処が釣れるのか良く分からない。 向こう土手から釣り下っていた人も釣れず、右の流れに移動した。 雨が降り出し、時々強くなったり、小振りになったりする。真っ黒な空ではない。南の方の空は明るい。たいした雨ではないような気がするが・・ 向こうの流れの少し上流へ行く。ここは水が少ない。 小さいのが居るらしく下流へ追いかけ回して、なかなか釣りにならない。この小さいの・・ときどきキラッとするが・・きっと１０ｃｍぐらいではないか・・ 大石周りを引き上げてやっと１７ｃｍを釣った。囮が変わってもなかなか掛からない。 囮が行きたがらない石向こうに置いて待っていたらグーンと珍しく目印が大きく潜った。 大きいと思ったが１６ｃｍ。 しつこく大石裏を泳がせて１４ｃｍ。次も遠い。ずっと上まで引き上げてみるが、１８ｃｍを1匹だけ。 上に下にいろいろ探って見るが小さめを３匹。 雨は相変わらず降ったり止んだりしていたが、雨が強くなった。これが続けばすぐ増水する。早めに川を渡ろう。 お昼には早いが僕は川を渡った。手前の方は濁り始めた。すでに何人かは上がっていたが、頑張っている人達は多い。
	早い昼飯をゆっくり食べる。 手前の流れの半分ぐらいは濃い濁りになった。向こう半分はまだ澄んでいる。 僕は上流へ行きしばらく川を眺める。澄んでいる流れには何人かいる。 あそこまで竿が届かないか。濁りの中、少しずつ前に出て、石裏の緩い場所に立ち込み、囮に鼻環を通す。囮を澄んだ流れに送りたいが・・届かない。まだまだ遠い。 向こうの人達も釣れておらず、たとえ届いても釣れないか。１０分で諦めた。 じゃあどうする？？　川の中には何人もいる。向こうの流れにも居る。 雨はほとんど降っていない。午前中やった辺りは出来そうだが川を渡るか、どうするか・・竿をかついだまましばらく悩んだ。 そして、渡る決断をした。こちらの流れを渡って向こうの流れに入ろうとしたところ前のめりに突っこんだ。浅い場所だったので濡れずに済んだが脛を少し打って痛い。竿は大丈夫だった。転ぶのは今日２度目。�T度目は河原の草に足を引っかけた。 釣れないので上に上に引き上げる。一度掛かったが囮の尻尾を逆針で大きく引き裂いただけだった。 もう一つの分流も探って見た。釣れない。時々同じように探る人もいたがこの流れで掛けたのを見ない。下流の瀬では時々竿が曲がっている。 雨は降っていないのに・・水が増えて来た。上で降っているのか。置いたフネを手前に寄せる。しばらくしたらそのフネも危なくなっている。どんどん水が増えている。そして濁って来た。これは駄目だ。まだ２時前なのでツ抜けを目指したいが・・・今日は諦めた。 川を渡ろうとすると、逆に左の流れが澄んできたようだ。上流には再度川に入った人が何人もいる。 竿を畳むのが早すぎたかな・・でも、もういいや・・ 　　　釣果　　１２ｃｍ〜１８ｃｍ　　　７匹 出来るなら明日も・・と思っていたが、明日はもっと雨が多い。今回は早めに帰る事にした。 川にはまだ沢山の人がいて未練はあったが・・
	９月２７日　火　　晴れ 　お爺さんに負けた
	酒匂川がなんとか出来るかもしれない。少しでも遊べればいいか・・出来れば２日間。 水位は思ったより高い。川を横切れない。川の中を歩き回れそうにない。 藪下上流へも歩いてみた。いつもは水のないヘチの方でももも位まではありそうだ。 囮屋さんが薦める十文字橋付近にも行ってみた。２人が竿を出していた。動けなくて退屈しそうな場所。 いろいろ悩んだ末、魚が小っさい・・行かない方がいいよ・・囮屋さんが言ったけど放水路側の流れに行く事にした。 川は渡れないので、上流へ車を走らせる。こちらは来るのは何年振りだろう。 出来るだけ下流へ行きたいが車を止められる所があるかどうか・・。ずっと歩いてみた。 もう８時を過ぎたが、川に人影はまだない。一人が着替えていた。車を止められそうな場所は見つからず、結局最上流で川に下りる。 何処がいいのか分からない。小さいのが跳ねる瀬頭でやって見る。 大きい囮でこの小さいのを狙うのは？？？ 今日は久しぶりに暑くなりそうなのでウエットタイツ。水は冷たくなくて気持ちいい。 開始２０分、大石裏で掛かったのは・・なんと１７ｃｍを越える。こんなのも居るではないか。 これが小さいのを追いかけ回す。何回か引き戻した後、向こうヘチまで追って掛けた。１４ｃｍ。これと同等サイズが付近にいるのに次がさっぱり掛からない。 人が増えて来た。上流にも、下流にも、その下流にも見える。１０人を越えるかも知れない。 下流の人がたまに掛ける。 大きい囮に替えても掛からない。だんだん追いかけ回す元気もなくなっていく。 １４、５ｃｍ程度を２匹追加しただけでお昼になってしまった。 本流の河原へ行き弁当を広げる。ずっと下流の向こうヘチに一人見える。僕が朝方偵察に行った付近だ。上流の？？川にも一人見える。 のこのこ上がって来た人が居た。放水路側で小さいのが３匹、本流では釣れなかったらしい。
	午後は少し下って見たが釣れない。上流の荒い流れ、瀬尻から少しづつ引き上げる。 手前の流れの緩んだ場所で１４ｃｍがやっと来た。これを同じ場所に入れると１５ｃｍ強がギュン。今日初めての入れかかり、そして初めてのサイズアップ。 しかし、後が続かない。本流で竿を出したらしいお爺さんが来た。僕より年配に見える。 まだ、１匹も釣れてないらしい。僕の下流で竿を出し、その後、すぐ上に行った。荒い流れだ。しばらくすると掛けたではないか。１７ｃｍ位はありそう。その後も何匹か釣れた模様。 お爺さんに負けておられない。僕も荒い場所をやってみる。こんな場所は慣れていないが・・何事も練習、練習。 しかし、気配がほとんどない。１、２度いい型が跳ねたので、勿論その付近もやって見る。 でも、釣れない。 掛かった感触は全くないのに、いつも逆針が外れている。仕掛けに問題があるのかも知れないが分からない。向こうヘチ際で小さいのが掛かったが。良型は掛からない。 釣れないし小さいし、面白くないけど、久しぶりに来たし、明日もいい天気になりそう・・なので僕は今夜は車中泊する。 釣れないのに５時まで、お爺さんと並んで粘ってしまった。 　　　釣果　　１３ｃｍ〜１７ｃｍ　　８匹 囮屋さんが行かない方がいいと言ったけど・・釣れなくて魚が小さくてその通りだったなあ。 大きいのは流されてしまったのかも知れない。
	９月２８日　水　　曇り、雨 　久しぶりに楽しんだ
	酒匂川、２日目。 サンドイッチをゆっくり食べ、新聞を読んだりして遅くなってしまった。気がつくと７時を回っていた。 今日は何処へ行こうか、取り合えづ藪下を覗いてみよう。 この時間、松田の駅前の道は通れないので大きく回って藪下に行った。水位は昨日と変化ないように見えるけど・・釣り人が川の中を歩いている。でも、どこでやろうか悩んでいる様子。 下流にも、ずっと下流にも川の中に人が、これから入ろうとする人も何人か・・ きっと若い人達だろう。この水位じゃあ僕は遠慮したい。 釣れないし、小さいけど僕は向こうの流れに行く事にした。目標はツ抜けだ。 ここ何日かツ抜けも出来てない。このままアユシーズンが終わってしまうのは情けない。 　昨日より少し下流。昨日と同じように８時を過ぎてしまったがまだ誰も見えない。開始３０分、掛からない。下流へ移動。やっと掛かった。今日も１匹目は１７ｃｍ。その後は掛かるけど小さい。囮を大きいのに替えてまた小さいのを釣る。 人が少しづつ出て来た。そしてすぐ下にも人が入った。その人が掛けるのも小さい。囮を替えず大きい囮のまま続けているようだ。その方が掛かる。小さいのは流れも早いし、なかなか掛からない。 やっと小さいので大きいのが掛かった。でも、なかなか続かない。川の真ん中から反対側も探って見る。なかなか思う場所へ入れられなかったが入るとガツンと１７ｃｍ強が鋭く掛かった。 これをほぼ同じ場所へ入れると、飛びかかるように掛かって引っ張る。 おっととっと・・下の人の背後まで下り慎重に抜く。１８ｃｍはある。 掛からなくなった下の人も同じ流れを探る。その後は僕も下の人も掛からない。 下の人は間もなくずっと下流へ移動した。 一人になった瀬の下流から探り直す。時々１７、８ｃｍがガツーンと掛かって竿を曲げる。 石を越えた瞬間にカツーーンとはじけるように掛かる。久しぶりに面白い釣りになった。小さいのばかりと思っていたけど今日は違う。昨日と何が違うのだろうか。 入れかかりは一度だけで、数は伸びないが、午前中でなんとかツ抜け目標は達成した。 午後も同じ場所。調子は午前中とほぼ同じ。掛かったり止まったりするが、当たりは相変わらず鋭い。１９ｃｍも出た。 ２時過ぎ、雨が降り出した。空には薄い雨雲。でも少しづつ強くなる。カッパが欲しいが車まで遠い。いいや・・ずぶ濡れになっても・・下流に何人か居たが居なくなった。 上流には一人いるかな・・ 今まではヘチ寄りばかりだったが、中寄りでも掛かる。走る。誰も居ないし急いで上げない。少し楽しんでから抜く。楽しい楽しい。いつ以来だろう。 雨は上がったが濡れたので少し寒い。 誰も見えなくなり、段々釣れなくなった。４時半を回ったところで竿を畳んだ。 　　　釣果　　１２ｃｍ〜１９ｃｍ　　２４匹 　囮屋さんは小さいから行かない方がいいと言ったけど・・今日は半分以上が１７、８ｃｍ。１９ｃｍが１匹。当たりも鋭く久しぶりに面白かった。 東名が集中工事中・・渋滞を心配したけど３０分余計に掛かった程度で済んだ。 また、台風が発生？？残りわずかしかないのに・・心配だ。